こんにちは・こんばんは!
4月6日に、政府が働き方改革の閣議決定をしました。
その際に、残業についても話し合いが行われ、以下の内容が発表されました。
労働基準法や労働契約法、労働安全衛生法など8本の改正案で構成される。目玉となる時間外労働(残業)の上限は「原則月45時間かつ年360時間」と明記した。繁忙期などの特例でも月100時間未満、2~6カ月平均で80時間以内、年720時間までとし、違反した企業側に罰則を科す。
(引用:Sankei Biz 働き方改革法案、閣議決定 残業時間に上限、処遇改善)
まだ国会での話し合いが行われていますので適用は先になりますが、残業についても焦点が当てられていることが分かります。
皆さんは、毎日の会社勤めで残業はどれくらいありますか?
正直残業はしたくないですし、定時に帰りたいですよね!
私もサラリーマン時代は、毎日残業していました。
そこで、本日は労働時間と残業の規定について・計算方法・サービス残業について・残業が減らない理由
をお伝えします!
労働時間と残業の規定について
皆さんは労働時間と残業の規定についてご存知でしょうか??
労働時間について
まず労働時間に関しては、労働基準法32条には、以下の内容が定められています。
以上のように法律で労働時間が決められていますが、定時を超えて仕事をすることもありますよね。
繁忙期やどうしても対応しなければならない仕事が発生した場合は、残業をせざるを得ません。
労働時間に関して法律で決まっているので、労働時間外に残業をする際にも適用される法律があります。
残業について
残業は、法定時間外労働と呼ばれます。
労働者は法定労働時間(1日8時間1週40時間)を超えて労働させる場合や、休日労働をさせる場合には、あらかじめ労働組合と使用者で書面による協定を締結しなければならない。
一般的には、三六(さぶろく)協定と呼ばれています。
法律で決まっているということは、違反をすると上司や管理者が捕まります。
残業をする場合は、届け出をしなければなりません。
法律で決まっているのに、実際は曖昧になっていたり残業代がきちんと支給されていない場合もあって、悪い環境となっていることが多くあります。
2年ほど前に、大手企業のヒドい残業で過労のために正社員の方が犠牲になった事件がありました。
その後調査が行われましたが、規定以上の残業を強いられているというヒドい実態が多く明らかになりました。
上司が厳しかったりして、残業に関してなかなか声を上げることが出来ない方が多いです。
ですが、法律で決まっている規定に逆らうということは違法です。
経営陣や上司の無知もあるので、周知を徹底しなければいけないことですね。
給与明細でも、時間外手当という欄があります。
金額が表記されていますが、皆さんは実際の残業代の計算方法をご存知ですか??
残業代の計算方法
給与明細の時間外手当欄に金額が書いてあっても、自分で金額をきちんと把握しておくこと方が良いでしょう。
「あ、残業代出てる。良かった。」
と思っても、実際にどのように計算されているのか知っておきましょう。
計算方法は以下です。
大まかな残業代は、「1時間あたりの賃金(時給)×1.25(割増率)×残業時間」で算出できます。
1時間あたりの賃金がわからない場合は、「月給÷(1ヶ月の所定労働時間〈定時〉×21日〈1ヶ月の勤務日数〉)」で割り出しましょう。1ヶ月の勤務日数は、休みの多い月などは21日よりも少なくなります。
(引用:転職Hacks 正しい残業代の計算方法【すぐわかる図解つき】)
計算方法を元に、ぜひ残業代を計算してみてください◎
残業代がきちんと払われていなかったりする場合は多くあります。
他の会社も同じだからと軽い気持ちであったり、コスト削減のために払わない場合十分に有り得ます。
自分の状況は自分でしっかり把握しておくことが非常に重要です。
サービス残業について
よく耳にする、サービス残業。
残業代を出さずに残業をさせることですが、明らかなる違法です。
でも、「他の同僚や上司も定時外で働いているから、私も…」「仕事のため…」
と考えると、そのまま働かざるを得ません。
皆さんは定時に退社したいけど仕事が残っている場合どうしますか?
私のサラリーマン時代は、始業前なのにパソコンに向かって仕事をしている人が何人もいました。
また、仕事を持ち帰る人もいました。
さらに、みなし残業という言葉も聞くようになりましたね。
みなし残業とは、毎月固定で支払われる残業代のことです。
実は、これもサービス残業です。
【朝早く来て始業前に仕事をする・仕事を持ち帰る】
これは、定時外の仕事になるので、本来は残業代が出ます。
しかし、ほとんどの場合申告出来ずに仕事をしている方がほとんどです。
申請したいけど我慢して働き続けているのがほとんど、という非常に悪い環境となってしまっています。
残業が減らない理由
2017年、日本経済新聞が【残業が減らない理由について】のアンケートを実施しました。
その中で、色々な意見が載っていました。
- 無駄な会議や打ち合わせが多い
- 仕事量が多い
- 人が足りない
- 予定外の仕事が突発的に発生する
- 上司や同僚を残して帰りにくい
(引用:日本経済新聞 残業が減らない理由について 読者の方のご意見)
これを見て、当てはまっている方多くいるのではないでしょうか??
私の友人も、過去に働いていた会社で離職者が多く、突然の人事異動で仕事量がかなり増えたり人手不足で仕事が回っていない状況があったと言っていました。
また、上司や同僚が仕事をしているのに、「お先に失礼します。」と言いづらいという人もいます。
他の人たちはまだ仕事しているのに、先に帰って良いのだろうか。と感じる人多いです。
でも、やることもないのに職場にいる必要は全くありませんので早く帰れるときは帰るべきですし、上司も雰囲気を配慮をすべきです。
読者の方の意見を見て感じたのは、圧倒的に無駄な時間です。
会議もデスクで済むなら会議室に行く必要は無いですし、早く仕事が終わったのなら周りを気にせず帰れるように配慮すべきです。
コスト削減のために雇う人数を少なくすることもあるかもしれませんが、その分仕事量が増えるのは必然です。
別の人が出来る仕事をわざわざ自分でやる必要は無いのですから、社員を増やしたり会社自体の仕事量を減らすのも1つの選択肢ですよね。
まとめ
本日は、残業についてお話をしました。
残業は、働き方改革の閣議の中でも取り上げられた項目ですし、社会問題でもあります。
これから今よりも改善されることを願いますが、現状はサービス残業やみなし残業と言ったサラリーマンに対して不利な状況となってしまっています。
日頃の会社勤めで、無駄な作業や無駄な時間が多いなと感じている方も多くいらっしゃいます。
人手が足りずに負担が増えている会社も数多くあります。
また、コスト削減をしたいと考えている会社もあります。
しかし、過労で実際に犠牲になっている人がいる中で、これ以上の犠牲を出す必要があるのでしょうか?
コスト削減云々と言う前に、派遣の方を雇うことも出来ますし、会社全体の無駄な仕事を減らすことも出来るでしょう。
また、「自分がいくら残業代をもらっているのか」
もらって満足するのではなくて改めて自分で残業代を計算してみましょう。
自分の状況を知ることも大事です◎